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摩擦熱による静電気発生の仕組み

一般的に異種の物体を擦り合わせると、摩擦熱が発生して両者の間で電子の移動が生じて、電荷のバランスが崩れてしまい静電気が発生します。
作業服素材で言うと天然繊維は水分を豊富に含むので、発生した静電気は、水中を伝わって拡散して空気中に逃げていきますが、合成繊維のツナギ服や作業服の場合は電気が逃げにくいため静電気が残ってしまい、埃の付着や衣服のまとわりつきや静電気が原因であらゆる作業現場において様々な障害が発生します。

静電気・帯電を防止させるつなぎ服

静電気・帯電を防止させるつなぎ服

そういった障害をさける為にあるのが帯電防止織編物を使用して縫製した帯電防止素材のつなぎ服です。
帯電防止織編物とは、ユニフォームの生地自体に導電繊維をほぼ等間隔に混入した編物です。
また、導電繊維とは電気の流れやすい金属やカーボンなどといった物質を混入して作られた特殊な繊維で導電繊維を通じて静電気が移動をしユニフォームの広い表面から空中へ微小な放電によって静電気を消滅させる特長があります。
これらの素材を使用したものが帯電防止素材を使用した作業服になります。

つなぎ服に帯電防止機能をつける事で…

また、JIS(日本工業標準調査会)においいて定められているT8118(静電気帯電防止作業服)は1点あたりの電荷量が0.6マイクロクーロン以下と定められています。
特につなぎ服は1点あたりの面積が上・下に分かれている作業服と違って非常に広く、ツナギ服自体に帯電する静電気は面積が広ければ広いほど帯電する電荷量は多くなります。
したがって、つなぎ服でT8118(静電気帯電防止作業服)に合格しているつなぎ服は、安全かつ高品質の作業服の一つのアイテムです。